子どもの口呼吸・歯並びへの影響と予防法|世田谷通りリキ歯科・矯正歯科
更新日:2025年
「うちの子、いつも口が開いているけど大丈夫かな」「寝ているとき口で呼吸しているみたい…」
そう気になりながら様子を見ている親御さんは少なくありません。しかし口呼吸は、放置すると歯並び・顎の発育・虫歯リスク・全身の健康に影響する、早めに対処すべきサインです。
この記事では口呼吸が引き起こす影響・原因・セルフチェック・歯科と耳鼻科での改善アプローチを詳しく解説します。
口呼吸とは?なぜ問題なのか
人間は本来、鼻で呼吸するように設計されています。鼻には①空気をあたためる ②湿らせる ③ウイルス・細菌・ほこりをフィルタリングするという3つの重要な機能があります。
口呼吸ではこれらの機能が働かず、乾燥した・冷たい・細菌を含む空気がそのまま気道・肺に入ります。風邪・アレルギー・扁桃腺炎を繰り返す原因になるとともに、顎の発育と歯並びに直接的な影響を与えます。
| 鼻呼吸(正常) | 口呼吸(問題あり) | |
|---|---|---|
| 舌の位置 | 上顎(口蓋)に接触 | 下方に落ちている |
| 上顎への刺激 | 舌圧で内側から発育促進 | 刺激なし→発育不足 |
| 口腔内の湿度 | 適切に保たれる | 乾燥→虫歯・歯周病リスク上昇 |
| 唇の状態 | 閉じている | 開いている→前歯を押さえるブレーキなし |
| 空気のフィルタリング | 鼻腔でフィルタリング | 細菌・アレルゲンがダイレクトに入る |
口呼吸が歯並び・全身に与える5つの影響
舌が上顎に触れないため内側からの発育刺激がなくなります。上顎が狭く発育し、歯が並ぶスペースが不足します。
口が開いた状態では上唇が前歯を内側に抑えるブレーキが働きません。上の前歯が前方に出やすくなります。
上顎が狭く発育することで歯が並ぶスペースが足りず、歯が重なり合う叢生(ガタガタ)が起こりやすくなります。
長期的な口呼吸は顔が面長になる・アデノイド顔貌と呼ばれる特徴的な顔つきになるなど、顔の発育に影響します。
口腔内の乾燥により唾液の自浄作用・抗菌作用が低下します。虫歯菌・歯周病菌が繁殖しやすくなります。
口呼吸のセルフチェック
以下の項目でお子さんの状態を確認してみてください。
口呼吸が習慣化している可能性があります。早めに歯科または耳鼻科にご相談ください。原因によって対応窓口が異なります。
口呼吸の原因
原因①:鼻の問題(アレルギー性鼻炎・アデノイド肥大)
鼻が詰まっているために口で呼吸せざるを得ないケースです。アレルギー性鼻炎・花粉症・アデノイド(咽頭扁桃)の肥大が代表的な原因です。この場合は耳鼻科での治療が根本解決につながります。歯科単独では改善しないため、連携が重要です。
原因②:口腔周囲筋の弱さ・舌の位置の低さ
鼻は通っているのに口呼吸になっているケースは、口を閉じる筋肉(口輪筋)の弱さや、舌の位置が本来の位置(上顎)より低いことが原因のことがあります。MFT(筋機能療法)で改善できます。
原因③:習癖・姿勢
指しゃぶり・おしゃぶりの長期使用、前傾姿勢・猫背なども口呼吸の習慣化を促します。生活習慣の改善と並行してトレーニングを行います。
改善のアプローチ:歯科と耳鼻科
MFT(筋機能療法)による口腔周囲筋トレーニング、小児矯正(顎拡大・床矯正・小児マウスピース)、舌の正しい位置の習得、呼吸の改善エクササイズ指導。
アレルギー性鼻炎の薬物療法・免疫療法、アデノイド肥大の治療・手術、鼻中隔弯曲症の治療。鼻の問題が原因の場合は耳鼻科との連携が必須です。
口呼吸の原因が鼻の問題と判断した場合は、耳鼻科への受診をご案内します。歯科と耳鼻科の両面からアプローチすることで、口呼吸の根本改善と歯並びの同時改善が期待できます。
MFT(筋機能療法)とは
MFT(Myofunctional Therapy:筋機能療法)とは、舌・唇・頬などの口腔周囲筋の正しい動きを回復させるトレーニングです。
矯正治療は歯・顎の位置を整えますが、その状態を保つには口腔周囲筋のバランスが欠かせません。MFTを矯正と組み合わせることで、治療効果を高め後戻りを防ぐことができます。
MFTで行う主なトレーニング
- 1舌を上顎に正しくつける練習(舌の位置の習得)
- 2口を閉じる筋肉(口輪筋)を鍛えるエクササイズ
- 3正しい飲み込み方(嚥下)の練習
- 4鼻呼吸を意識するトレーニング
- 5自宅での毎日のエクササイズ(宿題として継続)
いつまでに改善すべきか
口呼吸の改善は顎の成長が活発な4〜10歳頃が最も効果が高い時期です。この時期に介入することで、顎の発育を正しい方向に導き、将来の大規模な矯正治療を予防できる可能性があります。
ただし、中学生・高校生以降でも改善は可能です。成長が止まった後は歯並びへの介入方法が変わりますが、口腔周囲筋のトレーニング・矯正治療・耳鼻科との連携で対応できます。
| 年齢 | 対応の優先度 | 主なアプローチ |
|---|---|---|
| 4〜7歳 | 最優先(最も効果大) | MFT・小児マウスピース・耳鼻科連携・習癖改善 |
| 8〜12歳 | 高い | MFT・床矯正・小児矯正・耳鼻科連携 |
| 中学生以降 | 可能(効果は限定的) | MFT・インビザライン矯正・耳鼻科連携 |
よくある質問(FAQ)
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