世田谷通りリキ歯科・矯正歯科の西山 力です。

今回のテーマは『矯正治療全般とインビザライン矯正の用語集』です。

ワイヤー矯正、マウスピース矯正、インビザライン矯正など矯正治療全般で使用される臨床用語についてご紹介します。(インビザライン用語集参照)

アーチフォーム

歯列弓の形状。

分類

一般臨床用語

アーチレングス・ディスクレパンシー

実際の歯列弓の長さと歯牙の配列に必要な長さの差。

分類

一般臨床用語

IPR (歯間削合)

隣接歯間においてエナメル質を僅かに削減すること。インビザライン・システムでは、叢生症例の改善におけるスペース確保にも使用される。

分類

インビザラインにおいて限定的に用いられる用語

圧下

歯を、歯軸に沿って歯槽骨の中へ変位させること。

 分類

一般臨床用語

後戻り

矯正治療後に、歯列が部分的または全体的に不正咬合に戻ること。

分類

一般臨床用語

アンカレッジ

矯正力の反応成分に因って生じる望まない歯牙移動に対する抵抗。抵抗を発現する口腔内・外(顎外)の構造のことも示す。

分類

一般臨床用語

アンギュレーション

歯牙の長軸の近心または遠心方向への傾き(傾斜)。

分類

一般臨床用語

アンキローシス

根と骨との間で生じる異常な不動性または融合(癒合)状態。アンキロー シスが生じた歯牙(癒着歯)は、矯正治療では移動しない。

分類

一般臨床用語

アングルの分類

E.H アングルによって導入された不正咬合の分類。永久歯の上下顎の第 一大臼歯の A-P(前後的)関係に基づいている。

分類

一般臨床用語

A-P ディスクレパンシー 

矢状面における望ましい基準に対する近遠心的不調和。

分類

一般臨床用語

FDI ナンバリングシステム

国際歯科連盟方式。この 2 桁の歯式は、世界的に広く採用されている。 口腔内を4分割し、上顎右側を 1、上顎左側を 2、下顎左側を 3、下顎右 側を 4 と数字を割り当てる。その 4 つの中においてそれぞれの歯牙を 1- 8 で表示し、1を中切歯、8 を第三大臼歯としている。ピリオドの前が4分 割した口腔内の方向、ピリオドの後が歯を示す。

分類

一般臨床用語

遠心

歯列弓に沿って、正中から遠ざかる方向。

分類

一般臨床用語

遠心移動

歯の遠心方向への移動。

分類

一般臨床用語

オーバーコレクション

従来の矯正治療では、理想とする最終位置よりも、予想される後戻り分の 過度の矯正を行うことをいう。

分類

インビザラインにおいて限定的に用いられる用語

オーバージェット

上顎歯と下顎歯の水平被蓋。通常、切歯における被蓋を示す。 クラスIII の不正咬合では、切歯のオーバージェットがマイナスと測定されることがある。

分類

一般臨床用語

オーバーバイト

上顎と下顎前歯部の歯の垂直被蓋。通常、切歯における被蓋を示す。

分類

一般臨床用語

穴、窪み、溝、凹、特に骨または歯の表面にあるものを指す。

分類

一般臨床用語

開咬

いくつかの歯が対合歯と咬み合うことができず、垂直的な被蓋が存在しな い不正咬合。

機能的な開咬とは、垂直的な被蓋は存在するが、咬頭嵌合位で接触しな いこと。

分類

一般臨床用語

回転

長軸を中心として歯を移動すること。

分類

一般臨床用語

回転中心

歯牙の回転の中心となるポイント。

分類

一般臨床用語

下顎

下あご。

分類

一般臨床用語

下顎頭

頭蓋骨と関節接合している下顎の部位。

分類

一般臨床用語

拡大

大きくすること; 量や面積、範囲を増やすこと。 歯列弓幅を広げる過程を指す際に多く用いられる用語。

分類

一般臨床用語

臼歯部

上顎と下顎の小臼歯および/または永久歯及び乳歯の大臼歯。

分類

一般臨床用語

臼歯部交叉咬合

咬頭嵌合位において、上顎頬側部位の 1 歯または複数歯が、下顎頬側 部位の1歯または複数の対合歯より舌側に位置すること。

分類

一般臨床用語

矯正装置

矯正治療中に、医師が患者の歯および/または顎を動かす装置。

インビ ザライン・ システムに関しては、アライナーとリテーナーは矯正装置の一 種。

分類

インビザラインにおいて限定的に用いられる用語

矯正治療

不正咬合の治療: 歯並びの異常および/または 2 つの歯列弓間の関係の 異常の治療。インビザライン・システムでの治療は、矯正治療の一種。

分類

インビザラインにおいて限定的に用いられる用語

頬側

頬の方向。臼歯部の頬粘膜に面した側を指す。

分類

一般臨床用語

近心

歯列弓に沿って、正中に近づく方向。

分類

一般臨床用語

クラスI不正咬合

永久歯の上顎第一大臼歯近心咬頭が下顎第一大臼歯頬側面溝に咬合 した状態の不正咬合。

分類

一般臨床用語

クラスII不正咬合

永久歯の上顎第一大臼歯近心咬頭が下顎第一大臼歯頬側面溝に対して 近心に位置した状態の不正咬合。

分類

一般臨床用語

クラスII分類1

クラスII不正咬合の分類で、上顎切歯が下顎に対して前突しており、著し いオーバージェットが認められる。

分類

一般臨床用語

クラスII分類2

クラスII不正咬合の分類で、上顎切歯が後退しており、通常過蓋咬合を 伴う。

分類

一般臨床用語

クラスIII不正咬合

永久歯の上顎第一大臼歯近心咬頭が下顎第一大臼歯頬側面溝に対して 遠心に位置した状態の不正咬合。

分類

一般臨床用語

クロスバイト(交叉咬合)

上下歯列弓の水平関係の不正で、1歯またはそれ以上の歯牙が対合する歯牙に対し、頬舌側、唇舌側に交叉している咬合異常状態。

・前歯部クロスバイト‐咬頭嵌合位において、上顎前歯の 1 歯またはそれ 以上の歯牙が、対合する下顎頬前歯部の1歯またはそれ以上の歯牙の 舌側に位置すること。

・臼歯部クロスバイト‐咬頭嵌合位において、上顎頬側部の 1 歯またはそ れ以上の歯牙が、対合する下顎頬側部の1歯またはそれ以上の歯牙の 舌側に位置すること。

分類

一般臨床用語

傾斜

頬舌側または唇舌側方向の歯軸の傾斜。2 分類

一般臨床用語

結果

矯正治療により生じる歯の移動の結果。

分類

一般臨床用語

犬歯

側切歯と第一小臼歯の間に位置する円錐の厚みを帯びた歯冠に長い歯 根を持った歯牙(4本)。これらの歯牙は剪断に適している。

分類

一般臨床用語

口蓋側

口蓋の方向。 上顎歯のみを示す。

分類

一般臨床用語

咬合

口を閉じた時の上下顎の歯の接触の仕方。

• 理想的な咬合とは、不正咬合が存在しない状態。

• 正常な咬合とは、日常の生活において最適な咬合とされ、僅かな異常が存在する場合がある。

分類

一般臨床用語

咬合干渉

歯牙の咬合面間の早期接触を指し、これにより他の歯牙の咬合面が安定 し調和のとれたコンタクトを得るのを妨げるもの。

分類

一般臨床用語

咬合採得

患者の咬合を記録するために用いられる印象。

分類

一般臨床用語

咬合平面

歯が接触する際に咬合面によって形成される平面。

分類

一般臨床用語

咬頭

犬歯、小臼歯、大臼歯の咀嚼または剪断する部分。

分類

一般臨床用語

咬頭嵌合

臼歯部における咬頭と、対合歯の窩および歯間鼓形空隙とのインターロッキング。

分類

一般臨床用語

CR/CO シフト

下顎が中心位から中心咬合位に閉口する際に生じる早期接触の結果、 中心咬合位に対して前方、後方、および/または側方に見られる下顎の位置の歪み。

分類

一般臨床用語

CR/CO ディスクレパンシー 

下顎頭の中心位(CR)と中心咬合位(CO)が一致しない状態。

分類

一般臨床用語

歯間鼓形空隙

歯と歯の接触面から、頬側、舌側、歯肉側、咬合側へ広がる空間。

分類

一般臨床用語

歯冠傾斜

歯冠に力を加えたとき、近遠心方向あるいは頬舌側方向に歯牙が回転すること。傾斜移動は歯牙の傾斜またはアンギュレーションの変更を可能とする。

分類

一般臨床用語

歯根傾斜(ルートティッピング)

歯根に力を伝えたとき、近遠心方向あるいは頬舌側方向に歯根が回転す ること。傾斜移動は歯牙の傾斜またはアンギュレーションの変更を可能とする。

分類

一般臨床用語

矢状面

体の中心に対し平行に体を左右に分ける垂直平面。

分類

一般臨床用語

歯槽

歯周靱帯によって歯牙が付着する骨の中のソケット(窩)。

分類

一般臨床用語

歯肉

歯槽骨および歯頚を覆う粘膜組織。

分類

一般臨床用語

小臼歯

犬歯と第一大臼歯の間の8歯(ぞれぞれの顎に 4 歯)。2 つの咬頭を持つ。 食物の咀嚼に適応する歯。

分類

一般臨床用語

上顎

上あご。

分類

一般臨床用語

歯列

歯列にある天然の乳歯、永久歯、またはそれらの混合。

分類

一般臨床用語

歯列弓

それぞれの顎における歯牙の配置。

分類

一般臨床用語

唇側

歯の唇方向側。

分類

一般臨床用語

唇側傾斜

切歯の前方傾斜。 通常、セファロメトリックス分析によって測定される。

分類

一般臨床用語

スピーの彎曲

側方からみた下顎の咬合平面の彎曲が上向きに円弧した状態を指す。著者によって、これらのカーブを犬歯から大臼歯までと定義している場合と、 切歯を含めて大臼歯までと定義している場合がある。

分類

一般臨床用語

切歯

食物を剪断することに適応している、口腔内の正面、歯列弓の頂点に位置する歯。切歯は、各歯列弓において中央にある 2 本の中切歯、及び2本の側切歯によって構成されている。

分類

一般臨床用語

舌側

歯の舌方向側。

分類

一般臨床用語

舌側傾斜

切歯の後方傾斜。通常、セファロメトリックス分析によって測定される。2 分類

一般臨床用語

絶対的挺出

歯の長軸に沿った萌出の、切縁または咬合平面方向への歯牙移動。

分類

一般臨床用語

切端

前歯における歯の先端部位。

分類

一般臨床用語

切端咬合

上下顎の前歯および/または臼歯が切端または頬側咬頭で噛み合う状態。 クラスIIIおよび/または骨格性の咬合関係の場合に伴うことが多い。

分類

一般臨床用語

セファロメトリックス

一定規格のもとで撮影された二次元的な頭部レントゲン規格写真であり、 測定により頭蓋、顔面形態を把握する方法。頭部の固定の仕方により、 側貌と正貌の頭部レントゲン規格写真がある。歯列矯正では、診断や治療計画の際、セファロトレーシングを作成し、用いる。

骨および/または軟組織の線(図形的)と角度的計測の組み合わせにより、 いくつかのセファログラム分析法がある。

分類

一般臨床用語

前歯

上顎および下顎の乳歯または永久歯の切歯および犬歯。

分類

一般臨床用語

線的移動

歯のすべてのポイントが同じ方向に、同じ距離移動する歯牙移動の種類のこと。歯体移動中は、回転中心が無限に存在すると推測することができる。

分類

一般臨床用語

大臼歯

小臼歯の遠心にある 12 本の歯(片顎に 6 本)。第一大臼歯は小臼歯の 後方にあり、第二大臼歯は第一大臼歯の後方、第三大臼歯は歯列の最 後方に位置している。第三大臼歯は「智歯」とも呼ばれる。大臼歯には 2- 3 本の歯根、4-5 つの咬頭があり、食物の咀嚼に適応する歯。

分類

一般臨床用語

対合歯

中心咬合位で歯牙が咬合接触している対顎の歯牙。

分類

一般臨床用語

TMJ

顎関節。(Temporomandibular Joint)

分類

一般臨床用語

チークリトラクター(口角鉤)

口腔内の処置時、頬部を牽引して、口腔内を露出した状態に維持する目的でデザインされた医療器具。

分類

一般臨床用語

治療計画

インビザライン治療を含む、患者の不正咬合を治療するための医師の包括的な計画。

分類

インビザラインにおいて限定的に用いられる用語

挺出

歯を、歯軸に沿って歯槽骨から外へ変位させること。2 分類

一般臨床用語

ディープバイト(過蓋咬合)

垂直的被蓋において、通常の 1-2mm より、前歯が垂直的に過剰に覆いかぶさる状態。

分類

一般臨床用語

中心位(CR)

上顎歯列弓に対する下顎の位置関係で、両下顎頭が生理学的に安定し た位置にあり、歯牙接触から独立した状態。

分類

一般臨床用語

中心咬合位(CO)

歯牙の最良な適合状態であり、患者の最も快適な咬合状態。上下顎の歯 牙が最大咬頭嵌合位で咬合している状態。インビザライン治療では、通常 中心咬合位でバイト(咬合)が決定される。

分類

一般臨床用語

トルク

歯冠または切端に回転中心が位置した歯根の頬舌的移動(傾斜) 。

分類

一般臨床用語

抜歯

歯を抜くこと。

分類

一般臨床用語

パルマー ナンバリングシステム

主に英国と日本の矯正歯科医師が採用しているナンバリングシステム。 口を 4 つの領域に分けている。1 番から 8 番で各領域内の歯を識別し、 中切歯を 1 とし、遠位に進み第 3 大臼歯を 8 とする。カルテに記載する際、 数字は L 型シンボルのなかに記入してどの領域に属している歯であるか 分かるようにしている。乳歯(20)も同じ方式を採用しているが、領域ごとに A から E の文字を付けて表記する。 

分類

一般臨床用語

パワーアーム

パワーアームは、先生が歯牙にフォースを加える部位を特定し、コントロ ールするための矯正補助装置です。通常パワーアームは、歯牙の抵抗の中心に対して垂直方向に付与します。パワーアームにエラスティックを組み合わせると、抵抗中心に力がかかり、歯体移動が生じます。

分類

一般臨床用語

PVS

ポリビニルシロキサン(Polyvinylsiloxane) を主成分とする付加型シリコン 印象材。

分類

一般臨床用語

PVS 印象

ポリビニルシロキサン印象材を使用し採得された印象。

分類

一般臨床用語

不正咬合

正常または理想的な咬合状態から逸脱していること。1 分類

一般臨床用語

保定

矯正治療によって移動した歯をその状態に保持すること。

分類

一般臨床用語

ボルトン比率

ボルトン比率(トゥースサイズディスクレパンシー)は、上顎および下顎歯 列 間の比率によって定義されます。

ボルトンは、正常なオーバージェットとオーバーバイトおよび、臼歯がクラ スIの関係にある場合の適切な咬頭嵌合とアーチコーディネーションを得 るには、下顎の歯牙の近遠心サイズの合計が上顎の歯牙の近遠心サイ ズの合計の 91%となる必要があると定義しました。

さらに重要な点として、ボルトンが、良好なクラスIの犬歯関係は、上下 顎の前歯部に特定の比率が存在している場合にのみ可能であるという点 を発見したことにあります。下顎前歯部の近遠心サイズの合計が上顎前 歯部の近遠心サイズの合計の 77%となる必要があります。ボルトン分析 は、現在は主に前歯部(犬歯間)に使用されています。

分類

一般臨床用語

マキシマムアンカレッジ

歯科矯正におけるアンカレッジとは、歯牙の移動を目的として装置や解剖 学的ユニット、あるいは複数歯によって与えられる移動に対する抵抗の度 合を指します。治療計画において、アンカレッジユニットの移動をほとんど、 あるいはまったく必要としないことをマキシマムアンカレッジと呼びます。

分類

一般臨床用語

ユニバーサル・ナンバリング・システム

永久歯を上顎右側第 3 大臼歯から始めて、上顎左側第 3 大臼歯、次に 下顎に下りて左側第 3 大臼歯から右側第 3 大臼歯まで、1 から 32 の連 番で表示する歯式番号である。20 本の乳歯では大文字の A から T を用 いて永久歯と同じように上顎右側第 2 大臼歯から始めて下顎右側第 2 大 臼歯まで表示する。

分類

一般臨床用語

リテーナー

矯正治療後に、歯の位置を保持し固定する為の矯正装置。ビベラ・リテー ナーは、インビザライン・システムを使用し、矯正治療が完了した後に使 用する目的で作られた透明な熱可塑性リテーナーである。

分類

一般臨床用語

リトラクション

前歯部の舌側への歯体移動。

分類

一般臨床用語

リトラクション用最適アタッチメント

犬歯のリトラクション用最適アタッチメントは、SmartStage テクノロジーと 連動し、エラスティックを使用する場合また使用しない場合も、マキシマム アンカレッジで計画された第一小臼歯抜歯で犬歯のリトラクションを行う際に、効果的に歯体移動するようデザインされています。

分類

インビザラインにおいて限定的に用いられる用語

両側

歯列弓の両側を示す。

分類

一般臨床用語

ルートトルク

歯根の頬舌的傾斜の変化。

分類

一般臨床用語

レントゲン写真

患者の口の歯科放射線写真。口の中全体の一連のおよび/またはパノラ マレントゲン写真は、注文の際にオプションとして先生によって提出される インビザライン患者記録のひとつ。

分類

一般臨床用語

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