なぜむし歯で行ったのに歯ぐきの検査をするの?

「むし歯の治療に来たのに、どうして歯ぐきの検査をするの?」
そう思われた方も多いかもしれません。

しかも歯ぐきの検査は歯と歯ぐきの間に細い器具を入れるので、

チクチクと痛むこともあります。

できればやりたくないんだけど、、、

という方もいらっしゃるかもしれません。

実は、むし歯と歯ぐきの健康はとても深く関係しています。

しっかりむし歯を治すためには、まず土台である歯ぐき(歯周組織)が健康であることが欠かせないのです。

歯ぐきが不健康だと、むし歯治療がうまくいかない

むし歯の最終的な治療では、詰め物や被せ物を装着します。
このとき重要なのが「歯ぐきのライン(歯肉の位置)」です。

歯ぐきが腫れていたり、炎症が残っていたりすると、

正確なラインがわからず、被せ物の境目がズレてしまうことがあります

境目が合っていないと、そこに汚れがたまりやすくなり、

再びむし歯になったり、歯ぐきが腫れたりしてしまいます。
つまり、歯ぐきが健康でないまま治療を進めると、

「せっかく治した歯が長持ちしない」ということが起こってしまうのです。

久しぶりの来院では、歯ぐきが弱っていることも

「久しぶりに歯医者に行った」という方の場合、歯ぐきの周りに歯石がたくさんついていることが少なくありません。
歯石は、むし歯治療の邪魔になるだけでなく、歯ぐきから出血しやすい状態をつくります。
出血があると治療中に細菌が入りやすく、感染のリスクが高まります。
また、歯石の下に隠れた汚れや細菌が炎症を起こしていると、歯ぐきが腫れたり、痛みが出たりすることもあります。

そのため、むし歯治療と同時に、歯石を取って歯ぐきを引き締めることがとても大切なのです。

歯ぐきの検査で「今の状態」を正確に知る

歯ぐきの検査では、専用の器具を使って歯と歯ぐきの間の深さを測ったり、

出血の有無を確認したりします。
この検査をすることで、

「歯ぐきが炎症を起こしていないか」

「歯を支える骨がしっかりしているか」

などがわかります。

検査結果によっては、先に歯ぐきの治療(クリーニングや歯石除去)を行ってから、むし歯治療を進めた方が良い場合もあります。
見た目では問題がなさそうでも、歯ぐきの内側で炎症が進んでいることがあるため、最初にしっかりと状態を確認することが大切なのです。

むし歯も歯ぐきも、両方が健康であってこそ本当の治療

歯は「歯ぐき」と「骨」に支えられて初めてしっかり機能します。
どんなに丁寧に詰め物や被せ物を作っても、その土台が弱っていては長持ちしません。
むし歯だけでなく、歯ぐきの状態も同時に整えることが、本当の意味で「良い治療」なのです。


まとめ

歯ぐきの検査は、むし歯とは関係ないことをしているわけではありません。
むし歯治療を確実に、そして長持ちさせるための「大切な準備」なのです。
歯ぐきが健康になれば、出血や腫れが減り、治療中の痛みも少なくなります。
そして、治療が終わったあとも、歯と歯ぐきの両方が健康でいられる状態を保てます。

「むし歯だけ治せばいい」ではなく、「むし歯も、歯ぐきも、口全体を整える」ことが、将来の歯の健康につながります。
その第一歩としての「歯ぐきの検査」を、ぜひ大切にしてください。

日々のケアに加えて、定期的な歯のメインテナンスでお口の状態をチェックし、健康な歯を守っていきましょう。
当院でも、一人ひとりに合わせたメインテナンスをご案内していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
世田谷・桜新町・上用賀・弦巻・上町・経堂付近で
定期検診、クリーニングをご希望の方は、

世田谷通りリキ歯科・矯正歯科にご連絡ください。

歯周検査について詳しくはこちら