歯科医療従事者はもちろん、一般生活者にも広く知られる「 キシリトール」。
しかし広まった背景や発祥地フィンランドの今を知る機会は、 意外と少ないはずです。
そこで今回は、その歴史をご紹介します。

フィンランドにおけるキシリトールの歴史
1970年代初頭 効果を確認する研究開始
フィンランド・トゥルク大学でキシリトールの代表的な研究、
「トゥルク シュガースタディ」が行なわれる(1972-75)。
この研究により、キシリトールの効果が科学的に示された。
1970年代後半~1980年代 キシリトール入りガムの誕生
フィンランド国内でキシリトール入りガムが商品化。
同時期にアメリカでも!1980年代~1990年代 継続摂取の研究と子どもへの活用
・効果の継続性を見る「ユリビエスカ シュガー スタディ」を実施(1982-87)。1日10gを2年間、 継続的に摂取。
途中でやめても、その後4年は予防効果が続くことが判明。
・保育園や小学校で、食後に子ども全員が
キシリトール入りガムを噛む「キシリトールタイム」 が行なわれるようになった。
『世界的に認められる!』
1983年、世界保健機関(WHO)と
国連食糧農業機関(FAO)で、キシリトールの安全性が認められる
・フィンランド歯科医師会がキシリトールを推奨。
1990年代以降 フィンランドから世界へ!
・「SMART HABIT XYLITOL CAMPAIGN」によって、多くの国民が習慣化。
・フィンランドの成果をきっかけに、キシリトールは、 ヨーロッパ各国、アジア、アメリカへと本格的に広がっていった。
・現在もフィンランドは「キシリトール先進国」として知られ、 多くの国民が日常生活の中に取り入れている。
日本のキシリトール展開
1980年代 日本でも研究がスタート!
・フィンランドの研究成果を受けて、 1980年代に日本でもキシリトールの研究・紹介が始まる。
当時キシリトールを知っているのは医療関係者や一部の歯科関係者に限られており、
一般にはほとんど広まっていなかった。
1990年代 認可、商品化を経て日常に浸透
・1997年、厚生省(現:厚生労働省)がキシリトールを食品添加物として認可。
・同年、株式会社ロッテが「キシリトールガム」を発売。
「むし歯の原因にならない甘味料」というメッセージと共に、
全国的なテレビCMで広く知られるようになった。
・ これをきっかけに日本の一般消費者もキシリトールを
摂取する機会が増え、今に至る。
2000年代 機能性が認められる
・ロッテの「キシリトールガム」が
特定保健用食品として認定される。※機能成分として
キシリトールだけで完璧にむし歯を防ぐことはできません
キシリトールは長い研究の歴史の中で、安全でむし歯予防に役立つことが確かめられてきました。
ただし、キシリトールだけで完璧にむし歯を防ぐことはできません。
日々のケアに加えて、定期的な歯のメインテナンスでお口の状態をチェックし、健康な歯を守っていきましょう。
当院でも、一人ひとりに合わせたメインテナンスをご案内していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ただし、キシリトールだけで完璧にむし歯を防ぐことはできません。
日々のケアに加えて、定期的な歯のメインテナンスでお口の状態をチェックし、健康な歯を守っていきましょう。
当院でも、一人ひとりに合わせたメインテナンスをご案内していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
世田谷・桜新町・上用賀・弦巻・上町・経堂付近で
定期検診、クリーニングをご希望の方は、
世田谷通りリキ歯科・矯正歯科にご連絡ください。




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