セラミックの接着

歯の治療において、セラミックの詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)で修復を行う場合、

そのセラミックを付けるまでの手順をご紹介します。

ただ単に、セメントでつけるだけというクリニックもあるかもしれませんが、

当院のセラミックの修復は、接着にもこだわっています。

上物のセラミックがいくら綺麗に出来上がっても、取れてしまっては意味がありません。

より強固に接着させるための手順をご紹介します。

セラミックの接着の流れ

1歯面清掃
2セラミックの内面処理

セラミックの内面処理のステップは、サンドブラストに続いて

薬剤による処置を行います。

特にここがこだわっているか、そうでないかのポイントになる部分です。

3薬剤
4セラミック内面にレジンセメントを入れる
5接着

大まかな流れは、綺麗にした歯と内面を処理したセラミックにセメントをいれて、歯に付ける流れです。

特にセラミックの内面に対する処理は、クリニックによって行わずにセメントを入れる場合等もありますので、

全ての歯科医院で同じ流れになるわけではありません。

セラミックを接着するときの手順を順にご紹介します。

1.歯面清掃

セラミックの型取りをした後、仮の蓋や仮歯をいれます。

それらは外すことを前提にしているため、内面に細菌等の汚れが入ります。

まずそれらを入念に除去します。超音波スケーラーやポリッシングブラシで歯を綺麗にします。(神経がある歯の場合は、しみてお痛みがあるため、麻酔を行う場合があります。)

2.セラミックの内面処理

セラミックの内面処理は、2ステップあります。

サンドブラストと薬剤処理

サンドブラストと薬剤による処理です。

サンドブラスト

アルミナ粒子(粉末状の酸化アルミニウムで粒径は 30μm )を表面に吹き付ける表面処理方法。

アルミナ粒子は不定型の角ばった形状をしており、それを吹き付けることで表面に微細な(目には見えない)凹凸が形成される。

これにより表面積が増大し、粗造化面にレジンセメントが入り込んで硬化する→接着強度(機械的結合力)の増加する。

また、同時に表面に付着した研削屑や汚れなどを除去することができる。

目的

・接着力の増加

・表面の汚れ等の除去

作用

・表面積の増大 →  凸凹にセメントが入り込む → 機械的結合力の増加

サンドブラストのタイプ

サンドブラスト種類

「アルミナ粒子」と「シリカコーティングされたアルミナ粒子」の2タイプがあります。

アルミナ粒子によるサンドブラスト

サンドブラスト

アルミナ粒子によるサンドブラストは、表面に微細な凹凸を作る作用があります。

シリカコーティングされたアルミナ粒子によるサンドブラスト

サンドブラスト こジェット

シリカコーティングされたアルミナ粒子(コジェットサンド)を用いたサンドブラストです。

通常のサンドブラスト同様にセラミックやジルコニアの表面に吹き付けることで、

目に見えない細かな凹凸を作り表面積を増加させるのは同じです。

違いは

吹き付けられた表面をシリケート化させます。

通常のアルミナ粒子を用いたサンドブラストより、強力な接着力を得ることができます。

こだわりポイント1

世田谷通りリキ歯科・矯正歯科では、

こちらの「シリカコーティングされたアルミナ粒子」を採用しています

「サンドブラストは行なっているクリニックとそうでないクリニックがあります。

また行なっていてもシリカコーティングされたアルミナ粒子は高価なため、

シリカコーティングされていないアルミナ粒子のサンドブラストの場合もあります。」

3.薬剤による処理

薬剤による処理は、

セラミック内面 と 歯質

の両方の表面処理を行い、接着力をアップします。

使用する薬剤は様々な種類があります

こだわりポイント2

世田谷通りリキ歯科・矯正歯科では、接着力にこだわり、スコッチボンド™ ユニバーサル プラス アドヒーシブを採用しています。

3種類の接着成分「ビトラボンド コポリマー」「MDPモノマー」「シランカップリング剤」の配合バランスの最適化をはかり、

さらに歯質浸透性や接着耐久性も向上させました。歯質に対して高い安定した接着性能はもちろん、各種材料の接着にもワンステップで使用可能です。

こだわりポイント3

こだわり

世田谷通りリキ歯科・矯正歯科では、

セラミックの内面を確実に処理するために、

写真のようにノブをつけ、手をセラミックに直接触れないようにして、

サンドブラスト、薬剤による内面の処理を行い、その状態で歯におつけします。(ノブは歯につけた後はすぐに外せるようになっております。)

4.接着

セラミックを接着する際に、レジンセメントを使用します。

通常のセメントは固まることで金属などが外れなくなりますが、

歯と詰め物などがくっついているわけではありません。

レジンセメントは、歯とセラミックを接着させるので、

外れにくくなるだけでなく、セメントの溶け出しなどによる二次う蝕を防ぎます。

こだわりポイント4

世田谷通りリキ歯科・矯正歯科では、接着力にこだわり、「リライエックスTM ユニバーサル レジン セメント【3M】」を使用しています。

 

セラミックの接着

このようにセラミックの接着は、ただセメントをいれてつけるだけでなく、

いくつかの工程を経ることで、より強固に接着するようになります。

世田谷・桜新町・用賀・上町付近で

より取れにくいセラミック修復をご希望の方は、

世田谷通りリキ歯科・矯正歯科にご連絡ください。

平日:09:30~13:00 / 14:30~18:30

土曜:09:30~13:00 / 14:00~17:00

お急ぎの場合はお電話にてお問い合わせください

03-5799-7440