矯正治療は何歳まで可能?
「矯正治療は何歳まで可能ですか?」「私の年齢でも矯正治療は可能ですか?」
40〜50代の方からこういった質問をよく受けます。
・ワイヤー矯正は今から恥ずかしいから無理だけど、マウスピース矯正(インビザライン )でできるならやりたい。
・子供が大きくなったから、今度は自分にお金をかけたい。
・歯を長持ちさせられるならやりたい
ワイヤー矯正で矯正治療を諦めていた方や、子供が成人した方、歯の大切さに気がつき、矯正治療を検討するこたなどが増えています。
では矯正治療は何才まで可能なのか?
矯正治療は何歳でも可能
矯正治療に年齢の制限はありません。
ただし、10代から30代までの矯正治療とは異なる点があります。
若年者との矯正と何が違うの?
何歳でも矯正治療は可能ですが、もちろん若年者の矯正とは異なる点があります。
・細胞活性が低下しているため、歯の移動にかかる時間と、移動した歯が安定するまでに要する時間がかかる。
・歯周病に罹患していることが多い
歯周病の進行中に矯正治療を行うと、炎症を悪化させます。
・補綴物(被せ物)が多い。
補綴物(被せ物)が多いと、
1・矯正治療後に補綴治療をやり直す可能性がある。
2 ・装置が接着できないことがある
3 ・矯正治療中に脱離する可能性がある
・虫歯が多い
・欠損歯があり、歯を移動する固定源が少ない。そのため矯正治療の計画に制限がある
・セメント質の修復機能が低下している場合があり、歯根吸収のリスクが高い。
・全身疾患の既往や薬物を服用している場合がある
糖尿病やリウマチといった全身疾患がある場合は矯正治療ができないことがあります。
矯正治療を行うメリット
若年者と比較して、異なる点がありますが、
それでも矯正治療を行うメリットはなんでしょうか?
・プラークコントロールが行いやすくなる
・歯の欠損部への傾斜などが起きている場合は、矯正治療により咬合平面を整えることで、補綴治療を行いやすくする。
・歯周病の進行を遅らせることができる。
・審美性の改善
矯正治療を行い補綴治療を改善した例
傾斜を改善し、より安定したブリッジ
ブリッジ部分は前方に傾斜しています。
ブリッジを切断しました。
歯の傾斜を改善し、ブリッジを新しく製作しました。
「ブリッジがあるインビザライン 治療」も参照してください。
上顎前突を伴う過蓋咬合の例
臼歯部の咬合支持が少なくなると、前歯がさらに前方に傾斜し、正中離開を生じる。また下顎前歯が上顎の歯肉に噛み込み、痛めやすい。
前歯部の交差咬合と左側下顎前歯の咬合性外傷による歯肉の退縮の例
若年者でもしばし認められます。咬合性外傷による歯肉退縮の例です。
矯正治療により無理な力が加わらないよう改善されています。
矯正治療を行う上での注意点
メリットも多い矯正治療ですが、40代以上で行う場合の注意点
・歯周病がコントロールされている
歯周病の進行中に矯正治療を行うと、炎症を悪化させます。
・歯の移動量と方向の判断
・歯の移動量が多い症例は歯槽骨の吸収が進みやすく、切歯の唇側への移動や拡大を行うと、歯肉退縮を生じ、
ブラックトライアングルの出現や、知覚過敏が発症しやすくなる。
→できるだけ移動量を少なくするため、なるべく抜歯を避けた計画で、ストリッピングなどを行う。
ブラックトライアングルについては、
『歯列矯正で発生する可能性のあるブラックトライアングル』参照してください。
ストリッピングについては、
「インビザライン 矯正治療とで歯を削る?IPRについて」を参照してください。
固定源の確保
矯正用アンカースクリューを固定源に使用する場合もあります。
前準備(補綴治療やブリッジの切断など)の有無
「ブリッジがあるインビザライン 治療」も参照してください。
40代以降でも矯正治療は可能
矯正治療は何歳でも可能ではありますが、
歯周病のコントロールや、補綴物(被せ物)の管理など、若年者ではそれほど考慮しないことを治療計画にしかっりと入れることが重要です。
40代以降で矯正治療をご検討する場合は、専門的な矯正治療はもちろんですが、歯周病の管理や被せ物の治療を行う一般治療の両方を行っていることが望ましいです。
世田谷通りリキ歯科・矯正歯科では経験豊富なインビザライン 矯正治療と、しっかりとした一般治療を行っています。
東京・世田谷・桜新町・経堂・用賀・二子玉・千歳船橋 付近で、
40代以上で歯並びが気になる方、マウスピース矯正(インビザライン )に興味のある方、
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