世田谷通りリキ歯科・矯正歯科の西山 力です。
今回のテーマは『歯列矯正で発生する可能性のあるブラックトライアングル』です。
ブラックトライアングル とは
歯と歯の間のすきまと歯肉に囲まれた部分に出来る黒い三角のように見える隙間のことです。
前歯の形態は根の方が細くなっていく形態をしているため、ブラックトライアングルができやすく、見た目にも気になりやすい特徴があります。
ブラックトライアングルができる原因は?
歯周病の進行によるもの
歯肉炎や歯周病等によって、歯槽骨が徐々にに破壊されていき、骨の高さが低くなり、歯茎が下ることで「ブラックトライアングル」が形成されます。また、歯周治療によって晴れていた歯茎が歯ぐきが引き締まることで生じる場合もあります。
歯列矯正でブラックトライアングルが発生する可能性がある
矯正治療により重なっていた歯列が改善されると、ブラックトライアングルが発生する可能性があります。
この場合の多くは矯正治療によって歯茎が下がったのではなく、
歯が重なっていたことでその部分の歯周病がすでに進んでおり、歯茎がもともと下がっていたのが、矯正治療によって歯が並んだ際に、目立つようになったものです。
実際は矯正治療前後で歯茎の位置(骨や歯肉の高さ)には同じあっても、歯茎の隙間が生じてしまいます。
20 歳以下の患者さんでは、歯周病の進行具合も少ないため起こりにくですが、
成人では加齢変化や歯周病の進行により歯周組織が失われていることで、ブラックトライアングルが生じやすくなります。
また、歯肉の薄い人は厚い人に比べると、歯肉が退縮しやく出来やすいです。
ブラックトライアングルはインビザライン矯正よっても同じように生じる可能性はあります。
ブラックトライアングを閉鎖するには?
歯間形態を修復します。
コンポジットレジン充填
歯にレジンを盛って形態修正を行い、隙間を目立たなくします。
ただし、コンポジットレジンは次第に着色していきます。
セラミッククラウン
被せもので隙間を埋めます。
この場合は歯を削る必要があります
上記の二つの方法は、清掃性が悪くなることがあり歯肉退縮を悪化させることがあります。
IPRを行い矯正により閉じる
IPRとは「Interproximal Enamel Reduction」の略で矯正治療において昔から一般的に行われる歯の横幅を小さくするために行う処置です。
ディスキング・ストリッピング・スライシングという呼び名をすることもあります。
歯の表面の硬い組織(エナメル質)を一層削り、形態修正を行い、隙間を閉じることでブラックトライアングル埋めます。
エナメル質の厚さは約1.5~2mmあり、IPRで削るのは約0.2mm~0.5mm程度でエナメル質の厚みの3分の1以下です。過去の研究結果よりIPRが原因で歯が悪くなったり、むし歯になるという報告はありません。
ブラックトライアングルを予防するには?
予防するには毎日のブラッシングとフロスが大切です。
つまり歯周病を予防することが大事になります。
また歯周病を悪化させる要因である過度な力がかかる噛み合わせとうも注意が必要です。
世田谷通りリキ歯科・矯正歯科では予防歯科にも力を入れています。
予防に興味のある方、隙間が気になる方、
東京・世田谷・桜新町駅・用賀で無料矯正相談をお探しの方は、
世田谷通りリキ歯科・矯正歯科にお気軽にご連絡ください。
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