歯周病は、虫歯とともに私たちの口の中を衰えさせ、健康寿命を短くしてしまう怖い存在。
実に40 歳以上の日本人の8割以上が歯周病であるともいわれています。

にもかかわらず、歯周病は痛みを感じにくいという特徴があります。

気がついたときには症状が進み、歯が抜け落ちてしまうなんてことも少なくないのです。
下に歯周病のセルフチェックリストを掲載しました。
みなさんにも、ひとつやふたつ、当てはまる項目があるのではないでしょうか?
改めてチェックしながら読み進めてみてください。

歯周病になっているかも。 いますぐチェック!

✅朝起きたとき、口の中がネバネバする
✅歯磨きすると出血する
✅硬いものが噛みにくい
✅口臭が気になる
✅歯肉がときどき腫れる
✅歯がグラグラする
✅歯肉が下がってきた
✅歯と歯の間に隙間ができている
チェックがひとつでもあれば要注意!
 歯周病は痛みをともなわないため、
気がついたときにはかなり進行していたなんてことにもなりかねません
上記いずれかの症状がひとつでもあるなら、
ぜひ歯科医院で検査することをおすすめします。

そもそも歯周病とは、歯ではなく、歯ぐきに生じる病気です。

 「健康で正常な歯ぐきは歯肉の色がピンク色で、
きゅっと引き締まっているのに対して、
歯周病によって炎症が起きた歯ぐきは血色が悪く、赤紫色をしています。
しかも歯ぐきが下がり歯が長く見えるので、
見た目も老けた印象になります」

また歯周病は口臭の大きな要因になります。

自分では気がつかないうちに周りの人に不快感を与えるかもしれません。
歯周病が進行すれば、歯がグラグラしはじめて、食べたいものが自由に楽しめない、
美味しく感じないといった悲しい事態を招くことにもなります。
歯科では歯周ポケットの深さを目安に、炎症の進み具合をチェックします。

炎症の進み具合をチェック

深さが1~2㎜で出血がない場合は健康
2~4㎜で出血があると歯肉炎と判断
さらに深さが4~6㎜は中程度歯周炎
6㎜以上になると重度歯周炎(かなり進行した状態)
そして4㎜以上の歯周ポケットを有する人の割合は、年齢が高くなるにつれて多くなることも明らかです。

年をとると歯周ポケットは深くなる!

深さ4mm以上になると歯周病は進行した状態といえますが、
4mm以上の歯周ポケットを有する人の割合は、
45~54歳は43.7%
55~64歳は47.5%
65歳~74歳では56.2%
と年齢が高くなるにつれて増えることが明らかに。
出典:厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査」

正常な状態

歯肉溝

歯と歯ぐきの間にある溝のこと。
深さが2mm程度まで、
さらに出血のない状態であれば健康な状態といえます。

歯肉

歯周組織の一部で、歯ぐきのこと。
健康な歯肉はきれいなピンク色。
キュッと引き締まり歯にしっかりと付いています。

歯周病の進行

プラーク

歯周病菌などの細菌のかたまり。
1 mg中数億から数兆もの細菌がいる。
簡単に言えばプラーク=歯垢=バイオフィルム です。
それが歯茎と歯の境目に溜まります。

歯石

プラークに唾液中のカルシウムが溶け出してくっつき、固くなったもの。
歯磨きで取り除くことはもうできません。

歯周ポケット

歯周病菌により歯肉に炎症が起こり、歯肉溝が深くなります。
4mm以上は進行していて、6mm以上はかなり悪い状態。

歯槽骨

歯を支える大事な土台。
歯周病による炎症が長引くと生体の免疫反応によって感染した部分を排除しようとする働きが生まれ、
歯を支える骨が溶けてきます。
骨が溶けて下がることで歯茎も下がります。

歯周病は知らない間に進行

歯肉炎

自覚症状はほとんどない
歯ぐきが炎症を起こした状態。歯周病の初期であり、出血が最初のサイン。できればここで気づいて進行を食い止めたい。

歯周炎

口臭が強くなる
歯周ポケットが深くなり、歯ブラシが届かない部分で歯周病菌が増え始める。 歯槽骨にダメージも。

中等度歯周炎

歯がグラグラしてくる
歯周炎がさらに進行し、歯槽骨の吸収が進むことで歯が揺れはじめる。口臭もより一層強くなります。

重度歯周炎

歯が抜けてしまう
歯がぐらぐらし、物が噛めない状態に。 最終的には抜け落ちます。歯ぐきを押すと膿が出るような状態。

 歯周病の初期は、歯と歯ぐきの隙間など磨き残しの中で歯周病菌が増殖、
体がこれを排除しようと “免疫応答が起こり歯ぐきが腫れます。
歯磨きで出血するのはこのためです。
適切なケアを怠ると歯周病菌が増えやすい環境となり、
歯周ポケットがさらに深く (4㎜ 以上)なります。
歯ブラシが届かないような深い部分にも歯石がこびりつき、
歯ぐきは炎症によってただれ、膿が出ることも。

「この段階でも自覚症状は出にくいのですが、強い口臭を招くことも」

さらに進行すると、、、

汚れの塊である歯自体を体が異物と認識し、

歯を支える骨(歯槽骨)をなくすことで歯そのものを体外に押し出そうとする働きが生じます。
重度になると歯がぐらぐらと動き抜け落ちることがあるのは生体の正常な異物除去反応なのです。

歯周病は口の中だけの問題でしょう?

 歯周病は口の中だけの問題でしょう? と軽く考えている人がいますが、とんでもない。
100を超える全身疾患とリンク!!!
最近の研究によると、歯周病は糖尿病や心筋梗塞、認知症からがんにいたるまで100を越える全身疾患とリンクしていると言われるほど怖い病気です。
詳しくは「歯周病は100を超える全身疾患とリンク』をご参照ください。

リキ先生歯周病かも!?歯医者さんでチェック

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