【年齢別】子どものむし歯予防プログラム

~家庭でできること・歯科医院でできること~

~成長に合わせて、正しく・楽しく歯を守ろう~

むし歯は「なってから治す」より「ならないように守る」ほうが、ずっと簡単で体にもやさしいことをご存じですか?

子どもの歯はとても繊細。特に、生えたばかりの歯はむし歯になりやすく進行も早いです。

ですが、年齢に応じたケアをきちんと行えば、むし歯のない未来を作ることができます。

今回は、年齢別に分けて、どんなケアを意識すればよいかをご紹介します。


◆ 0〜2歳:予防のスタートは“おなかの中”から!

妊娠中から口の健康づくりは始まっています。

実は、赤ちゃんにむし歯の菌をうつす主な原因は、身近な大人の口の中です。

お母さん自身のお口の中にむし歯菌が多いと、生まれてくる赤ちゃんにもその菌がうつりやすくなります。

妊娠中からお母さんのお口のケアを大切にし、

出産後は、赤ちゃんのお口にむし歯菌がうつらないよう、

出産後はスプーンやコップの共有を控えるようにしましょう。

🍼この時期のポイント:

  • 歯が1本でも生えたら、やさしく歯ブラシを始めましょう。
  • フッ素配合の歯みがき粉は、米粒くらいの少量でOK(誤って飲み込んでしまっても安心な量で)。
  • この年齢では、フッ素のタブレットや錠剤の使用は推奨されていません(使用しない)
  • 習慣作りが何より大切な時期。「歯みがきは楽しいこと」と思ってもらえるように笑顔で続けましょう。

◆ 3〜5歳:親子で楽しむ歯みがきタイム

ご家庭でも「毎日親子で一緒に歯を磨く時間」をつくることが予防の第一歩です。

ゲームやお話を通して、子どもたちに歯の大切さを伝えていきましょう。

この時期の子どもたちは、自分で磨けるようになってきますが、際にはうまく磨けていないことがほとんど

この時期のポイント:

  • 必ず大人が仕上げ磨きをしてあげましょう(毎日が理想です)
  • むし歯リスクが高い子(甘い物が多い、歯みがき嫌いなど)は、年に3~4回、歯科医院での専門ケア(PMTC・フッ素塗布)を受けると安心です。
  • 歯みがき粉は引き続き、フッ素入り・少量使用でOK。
  • 歯のことを「楽しく学ぶ」ことが一生の財産になります。

◆ 5.5〜7.5歳:6歳臼歯を守れ!

この時期、最も注意すべきなのが「6歳臼歯」という奥歯。

名前のとおり、6歳ごろに出てくる最初の永久歯です。

この歯は立たず・生えきるまで時間がかかるため、磨き残しが多くむし歯になりやすいのです。

🦷この時期のポイント:

  • 生えてきた6歳臼歯に、しっかり届くようなブラッシング方法を習得しましょう。
  • ブラッシングに加え、シーラント(奥歯の溝を埋めてむし歯予防)やフッ素塗布がおすすめ。
  • 奥歯と奥歯の間には、デンタルフロスやフロスホルダーを使用。の間も清掃する習慣が大切です。
  • ご家庭で難しいケアは、歯科衛生士によるPMTCやフッ素でサポートします。

◆ 8〜11.5歳:自分でケアを始める練習期

この年代は、歯がどんどん生え変わりながら、自分のケア力も高まっていく時期です。

保護者の方は、「任せる」のではなく「見守る」意識を持ってください。

🔍この時期のポイント:

  • 歯みがきの責任を少しずつ子どもへ。夜だけは仕上げ磨きを続けるのがおすすめ
  • 正しい歯ブラシの持ち方、順番、力加減などを丁寧に教えましょう。
  • リスクの高い子には、引き続き歯科医院でのチェックとケアを。

◆ 12〜14歳:むし歯のリスクが最大に!

この年齢の子どもたちは、一見むし歯が少なく見えますが、実は二大臼歯が生えてくるタイミングで最もむし歯になりやすいのです
さらに、部活・塾・間食など、生活が不規則になりがちなのもこの時期の特徴。

🔥この時期のポイント:

  • 大人の歯の“完成前”は非常にデリケート!
    特に生えたての歯は、むし歯への抵抗力がまだ弱いです。
  • 歯科医院で、シーラント、フッ素塗布、デンタルフロスの使い方指導を受けましょう。
  • フッ素入り歯みがき粉が効果的、最低2分以上は磨きましょう(フッ素の効果を効かせるための時間)
  • エナジードリンクなどの健康リスクについても、しっかりと予防教育を

◆ 15〜19歳:生活習慣の変化に注意!

高校生になると自立も進みますが、「家を早く出る」「お昼はコンビニで済ます」「夜遅くまで起きている」など、

生活習慣の乱れがむし歯リスクを高めます

この時期のポイント:

  • 「もう自分で磨けるから大丈夫」と油断せず、定期検診の習慣化
  • 親知らず(第三大臼歯)の生え始めにも注意。汚れがたまりやすいので、早めにチェックを。
  • 食事・睡眠・ストレス管理を含めた、トータルの健康管理が大切です。

まとめ:虫歯予防は「今の年齢に合わせて!

子どもの歯の健康を守るには、「成長に合わせたケア」が必要です。

むし歯ゼロで大人になることは、将来のお口の健康だけでなく、全身の健康にも大きく影響します。

当院では、お子さまの年齢やリスクに応じて、一人ひとりに合った予防ケアを行っています。お気軽にご相談ください!

世田谷・桜新町・上用賀・弦巻・上町・経堂付近で
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