だらだら食べがダメな理由

だらだら食べるとは、長い時間をかけて少しずつ食べ続けることをいいます。

だらだら食べをしたことがない、という方はほとんどいないのではないでしょうか。

そのくらい気がつかないうちにだらだら食べをする機会は多いです。

だらだら食べがダメだとはわかっていても、ついしてしまう。

だらだら食べがなぜダメなのか、その理由と対策をご説明します。

こんなとき、だらだら食べをしてませんか?

1.テレビやスマホを見ているとき

テレビを見たり、スマホで動画やゲームをしているときは、つい集中してしまい、何かを食べ始めてそのままずっと食べ続けてしまうことがあります。

だらだら食べにつながりやすいです。

2.おやつを袋ごと持っているとき

ポテトチップスやクッキーなどのおやつを袋や箱ごと持っていると、少しずつ食べ続けてしまいます。

一度袋を開けたら、なかなか途中ではやめられませんよね、、、

3.お腹が空いているけど、食事まで時間があるとき

夕飯まで少し時間があるけど、お腹が空いているとき、少しおやつを食べようと思ったら止まらなくなってしまう事がある。

4.ストレスや疲れているとき

ストレスがたまったり、疲れているときに食べ物を食べることで気分を紛らわせようとすることがあります。

5.友達や家族とおしゃべりしながら食べているとき

友達や家族とおしゃべりをしていると、会話に夢中になってつい食べ続けてしまうことがあります。

会話の中で食べ物があると、無意識に手が伸びてしまう。

6.簡単に食べられるものがそばにあるとき

テーブルの上にお菓子があったり、すぐ手に届くところに食べ物があると、つい手を伸ばしてしまう。

などなど、、、

どれか一つくらいは必ず思い当たる節があると思います。

だらだら食べの機会は知らず知らずに発生しています。

 

pHとは?

だらだら食べの習慣がむし歯になりやすい理由を、口の中のpHの変化をもとに説明します。

pHというのは、口の中の「酸っぱさ」や「アルカリ性」の度合いを表すものです。

pHは0から14までの数字で表されて、7が中性7より小さいと酸性7より大きいとアルカリ性になります。

普通の状態

  • 口の中のpHは普段は 7前後(中性) で、歯や口の中が健康な状態です。

食べた直後

  • お菓子やごはんを食べると、細菌が食べ物に含まれる糖を使って酸を作ります。この酸が口の中に広がると、pHが下がり、5.5以下の酸性になります。
  • 酸性になると、歯の表面(エナメル質)が溶けやすくなってむし歯の原因になります。

その後

  • 食べた後は、口の中の唾液(だえき)が酸を中和してくれます。唾液には口の中をきれいにして、酸を弱める力があります。だから、食べ終わった後は、少しずつpHが上がり、1時間くらいでまた 7の中性に戻ります

だらだら食べとの関係

  • でも、もしだらだらと長い時間食べ続けていると、口の中のpHが酸性のまま長く続いてしまいます。その間、歯が溶けやすくなり、むし歯になりやすくなるんです。

pH変化のまとめ

  1. 食べる前は、pHは 中性(7)で歯は健康。
  2. 食べるとすぐにpHが酸性(5.5以下)になり、むし歯になりやすい状態になる。
  3. 食後は唾液の力でpHが元に戻り(1時間くらいで7)、歯が元の健康な状態に近づく。

この流れが、口の中のpHの変化です。

pH変化とステファンカーブ

口の中のpH変化とステファンカーブの説明

pH変化とステファンカーブ

ステファンカーブは、食べ物を食べた後に、口の中のpH(酸性・アルカリ性のバランス)がどのように変わるかをグラフに表したものです。

口の中のpHは、むし歯の原因となる酸ができるかどうかに関わっているので、むし歯予防にとても大切です。

ステファンカーブの流れ

  1. 食べる前
    普段の状態のとき、口の中のpHはだいたい7(中性)くらいです。中性というのは、酸っぱくもなく、アルカリ性でもないバランスのとれた状態です。
  2. 食べた直後
    ごはんやおやつを食べると、口の中の細菌が糖を使って酸を作り始めます。この酸のせいで、口の中のpHはすぐに下がって、酸性(pHが5.5以下)になります。酸性になると、歯が溶けやすくなって、むし歯になりやすいんです。
  3. しばらく時間が経つと
    食べ終わってからしばらく経つと、唾液(だえき)が酸を中和して、口の中のpHを元に戻す働きをします。だいたい1時間くらいで、pHがまた中性の7に戻ります。

ステファンカーブの形

  • 最初は急に下がって(酸性になる)、
  • そのあと、ゆっくり元に戻る(中性に戻る)
    というカーブの形をしています。むし歯になりやすいタイミングは、pHが下がっている酸性の時間なので、この時間をできるだけ短くすることがむし歯予防に重要です。

1. 口の中のpHが低い状態が続く

食べ物を食べると、口の中のpHが酸度低下、歯がむし歯になりやすい状態になります。 通常、食べ終わった後、唾液の働きでpHは元に戻ります。 食べ物が口に入るたびにpHが下がり続け、酸性の状態が長くなります。そのため、歯がむし歯になりやすい状態がずっと続いてしまうのです。

2. 唾液の働きが追いつかない

唾液は、酸を中和して口の中を守る大切な役割があります。でも、だらだら食べていると、唾液がpHを中程度に空ける暇はありません。長い時間がかかっているため、唾液の自然な修復効果が十分にないのです。

3.歯が酸で溶け続ける

酸性の状態が長く続くと、歯のエナメル質が溶けやすくなり、むし歯のリスクが高くなります。 特に、だらだら食べていると、歯が常に酸にさらされる状態になり、修復が追いつかずにむし歯になりやすくなります。

だらだら食べから歯を守るには

  1. だらだら食べを避ける
    食べる回数が多いと、口の中のpHが下がったままの時間が長くなるので、むし歯になりやすくなります。食べる時間をきちんと決めて、だらだら食べないようにしましょう。だらだら食べをやめることで、口の中のpHが正常に戻りやすくなり、むし歯になりにくくなるるんです!
  2. 水やお茶を飲む
    食事の後に水やお茶を飲むと、酸を洗い流す手助けをして、口の中のpHを早く元に戻すことができます。

3.フッ素入り歯磨き粉を使う
食べ終わったらすぐに歯磨きをする。その時にフッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。フッ素は、酸によって歯が溶けるのを防ぐ効果があります。

4.歯医者さんでMIペーストを塗布してもらう。

MIペーストは歯の再石灰化を促進します。詳しくはMIペーストのリンク先で。

だらだら食べをしてしまったら、、、

もしだらだら食べをしてしまっていたら、

すでに虫歯ができていたり、歯が脱灰(歯が溶ける)している可能性があります。

そんな方は、

歯医者の歯科検診を受けましょう。

世田谷通りリキ歯科・矯正歯科では、歯科検診・クリーニングの最後にMIペースト塗布しています。

虫歯のチェックと初期虫歯を悪化させない処置をします。

東京・世田谷・桜新町・経堂・用賀・二子玉川付近で、

だらだら食べに心当たりのある方は、

世田谷通りリキ歯科・矯正歯科の歯科検診・クリーニングにお気軽にお越しください。

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